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農家仲間のはなし


by p0k3zhjrio

<足利事件再審公判>聴取テープを再生 菅家さん否認の別件(毎日新聞)

 栃木県足利市で90年、4歳女児が殺害された「足利事件」で無期懲役判決を受け、昨年6月に釈放された菅家利和さん(63)の再審第4回公判が21日、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で開かれ、菅家さんを事件当時取り調べた際に検事が録音したテープ計4本の再生が始まった。公開の法廷での取り調べテープの再生は極めて異例。足利事件の5年半前に起きた「有美ちゃん事件」も自白した菅家さんが、宇都宮地検の検事には「本当のところはやってないです」と打ち明けるやりとりが法廷に流れた。菅家さんは開廷して45分後、気分がすぐれないとして退廷。公判は約20分間中断した。

 冤罪(えんざい)の構図を究明するため、弁護側はDNA鑑定の検証とともに録音テープの証拠採用を求め、地裁が法廷でのテープ再生を決めた。同日午前に再生されたのは、足利事件の起訴約1カ月後となる92年1月28日分。有美ちゃん事件の処分を決めるための取り調べとみられる。

 やりとりは、取り調べ開始直後に森川大司(だいじ)検事(当時)が「テープを取っていいかな。嫌なら消すから。気にしないでやってくれ」と菅家さんに語り掛ける場面から始まった。体調を気遣うなどの雑談後、検事は菅家さんに、警察で有美ちゃん事件を自白したきっかけを確認。菅家さんは「『菅家じゃないか』というふうに言われまして。でも自分は違うと話したんですよね」と返答した。「最初は否定したのに、後で(自分がやったと)話したきっかけは」と問われると「警察のほうで、強引なところもあるような感じでした。『分かってるんだ』とか言われて。段々段々、自分から『そうです』と話したんです」と説明した。

 検事は終始穏やかに質問したが、菅家さんは調べが進むにつれて口が重くなり、検事が「実際にはどうなの」と問いただすと、約30秒間沈黙した後に「本当のところはやってないです」と小さな声で否認した。その後、足利事件について「間違いないか」と問われ、菅家さんは「はい」と認めた。

 再生されるテープ4本はいずれも森川元検事の取り調べ。21日午後から22日午前までに残る3本が再生され、1審公判中の足利事件について菅家さんが否認に転じ、翌日再び自白する様子などが明らかにされる。【吉村周平、安高晋】

 【ことば】▽有美ちゃん事件▽ 足利事件発生前の84年11月、足利市内のパチンコ店で長谷部有美ちゃん(当時5歳)が行方不明になり、1年4カ月後に畑で遺体で発見される。足利事件の起訴前後の調べで、菅家さんは有美ちゃん殺害容疑を認めるが、県警は92年2月、再逮捕せずに殺人罪では異例となる書類送検の措置をとる。宇都宮地検は1年後、容疑不十分で不起訴とした。

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by p0k3zhjrio | 2010-01-22 12:44